四十肩/五十肩 肩の痛み


肩関節や周囲の組織に問題があるものと、原因がはっきりしないものがあります。怪我や肩板断裂、石灰沈着などは原因が見える痛みです。検査ではわからないような関節周囲の炎症による痛みは、四十肩や五十肩といわれます。これは40代以上に多くみられ、腕を上げたり後に回すときに強い痛みを感じ、横になって寝ることができない場合もあります。痛みは自然に治まりますが、多くは1年くらいかかります。


当院ではほとんどの場合は脊髄の炎症が原因となり痛みを起こしていると考えています。この炎症が長期間続くと、痛みを感じている肩関節周囲の循環が不良となり関節の動きが悪くなっていきます。特に腕を上げたり後に回すと痛い場合には、腰の脊髄が主な原因であることが多くみられます。

まずは痛みの現れ方や性状によって原因となっている部位を特定します。主にソフトレーザーを使って神経の炎症を抑えていきます。腰の脊髄が原因の場合には、おなか(臍の上下)の治療点(ツボのような点)にソフトレーザーを照射します。脊髄だけが原因の場合には痛みが改善していきます。症状が慢性化して肩関節にも問題が起こっている場合には、手足にある治療点を使って肩関節の調整も行います。多くは1~3ヶ月で症状改善します。


怪我や運動のし過ぎなどのような原因がなく、検査上でも骨折や靭帯断裂、石灰沈着などの障害がみつからないのに肩に強い痛みがある症状を総称して四十肩や五十肩と呼んでいます。

 

急に発症するものと徐々に痛みが強くなるものがあり、片側性の強い痛みであることが多く、ほとんどの場合は腕を挙げる動作や後に回す動作(結帯、結髪動作)で痛みが強く出るため、肩関節の可動域に制限が生じます。重症の場合は横になると痛みが増強するため、椅子に座ったまま寝なければならないこともあります。

 

強い炎症や組織変性がなければ数ヶ月~1年程度で自然に落ち着いてしまうことが多いですが、肩関節や周囲の靭帯などに強い炎症がある場合や石灰沈着、断裂などの変性がある場合は外科的な治療が必要となります。40代以降の発症が多いことから一般的には可動域の広い肩関節と周囲組織の加齢による負荷の蓄積による症状と考えられていて、消炎鎮痛薬や物理療法、運動療法などで症状を抑える治療が行われていますが、うまく改善できない場合が少なくないのが現状です。日常生活や仕事に影響をきたすような痛みと可動制限となるため、できるだけ症状を抑えて早期に治癒させることが望ましいと考えます。

 

遠絡療法では肩関節と周囲に関係する神経の流れが滞ることによって、神経や組織が炎症を起こしていると考えています(この炎症は検査ではあらわれないものです)。障害の原因となる神経は脊髄にあることが多いことから、経絡を応用した治療によって脊髄とその周囲の循環を改善し、炎症を抑えて組織の修復を促すことによって症状を改善していきます。

遠絡療法による治療法

 

症状の発症の仕方や性状から障害されている部位を特定します。

 

局所性の症状の場合は痛みのある部位が原因なので、原因部位に対応した治療点(遠絡では患部と離れている点)を利用することによって障害部位の循環を高めます。これによって炎症を抑えるとともに修復に必要な物質を十分に供給することができます。遠絡療法を行うと靭帯断裂や関節組織損傷などの場合も早く治ります。

 

中枢性の症状の場合は原因部位の鑑別が必要です。はっきりした原因のない四肢の痛みの多くは脊髄が原因であり、しびれは脊髄と患部の間の神経線維が原因であることがわかっています。片側性の痛みが中心の四十肩/五十肩の場合(片側の腕を挙げたり、身体の後に回すと痛みが強く出て動かせない)は、痛みがでている範囲によって、それぞれ頚椎レベル、胸椎レベル、腰椎レベルの脊髄が炎症による障害を受けていると考えます。麻痺による片側の可動域制限(力が入らないので動かせない)は脳出血などの脳の障害も鑑別します。両側性の腕の脱力は脳内の視床や脳幹の障害を考えます。

 

遠絡療法では原因となっている神経の部位に対応する治療点を利用して神経の炎症やダメージの修復を促進します。神経の炎症が治まると痛みや機能障害も改善していきます。身体中をくまなく通っていると考えられている経絡を応用するので頭の中や脊椎の中という中枢神経系の治療も行えることが最大の特長です。
 

ソフトレーザーを使って、腰の脊髄の炎症を抑えます。

四十肩・五十肩の症状のうち、肩の上側が痛い、腕を上げようとすると肩に痛みが出る・・・等の症状の多くは、腰髄の治療によって改善がみられます。

 


ソフトレーザーを使って、首の脊髄の炎症を抑えます。

肩の痛みの症状のうち、肩の後側が痛い、首にも痛みが広がっている・・・等の症状は、頚髄の治療によって改善がみられます。

 

 

 

 


専用の押し棒で、主に手掌の治療点を使うことによって、脳や脳幹の調整を行います。

肩の痛みの症状の中でも、両側の肩が痛い、腕を上げる力がない(腕の脱力)、脳出血後遺症の片麻痺で腕が上がらない・・・等の症状を改善します。

 

 


肩甲骨周囲のこわばりや固さが強い場合には、遠絡療法に加えて、手技によるストレッチや運動療法を合わせて行います。

 


 

四十肩/五十肩の多くは脊髄に対する遠絡療法で改善することが多く、1~数回の治療で十分なことも多くあります。しびれについては脊髄の治療に加えて、しびれの出ている部分に対応した治療点を使って流れの再建をはかります。流れが回復するとしびれも収まっていきます。

 

しかしながら、痛みもしびれも症状が長期にわたり炎症が慢性化している場合は、炎症を抑えるのに少し時間がかかります。慢性的な炎症が治まるのには、およそ1~3ヶ月程度を要します。また、関節や周囲組織の物理的な損傷(骨折や関節唇損傷、靭帯断裂など)を伴う場合には、外科的な治療と併用することが望ましいと考えます。

 

脳卒中や視床、脳幹が原因で肩に可動域制限や痛みを生じている場合も、遠絡療法によって治療を行うことができます。肩の可動域制限や脱力などの症状がある場合もご相談ください。