肘の痛み


肘の痛みには、肘関節や周囲の障害による局所性の痛みと、首などに原因がある中枢性の痛みがあります。

 

肘は運動や家事など手をよく使う動作によって負荷がかかることから、肘の筋肉や骨の炎症は局所性の痛みの主な原因となり、主にテニス肘や野球肘などと呼ばれます。

中枢性の痛みの主な原因は、頚椎症やヘルニアなどの首の障害です。

 

病院や治療院に行っても良くならない痛みの多くは、中枢性の原因があると考えられます。

原因となっている部位に対応した治療点(ツボのような点)を使って治療します。

 

特に中枢性の痛みは、原因となっている神経の治療を行うため効果があります。

注射や薬、リハビリなどをしてもあまりよくならない肘の痛みのお悩みは、ぜひご相談ください。


ベッドで横になってリラックスした状態で治療を行います。


中枢性の痛みの多くは首の神経の炎症が原因です。

 

ソフトレーザーを使って、首の神経に対応する治療点(ツボのような点)を治療します。

 

神経の循環が改善して炎症が収まると、肘の痛みも改善します。


局所性の痛みの場合には、肘に対応する治療点を使います。

 

専用の木製棒を使って、肘に対応する治療点(ツボのような点)を治療します。

 

肘自体の循環を高めることで、膝の炎症を抑え、ダメージの修復を速めていきます。


スーパーライザー(近赤外線治療器)を用いて、全身の回復を促進したり、局所的な鎮痛を行います。


慢性的な肘の痛みは、首や背中のバランスを乱します。

必要に応じてストレッチや自宅でのケアなどをあわせます。最終的にはセルフケアで痛みを予防することを目指します。



肘の痛みには関節や周囲の組織の障害による局所性の痛みと、首などの障害が原因としておこる中枢性の痛みがあります。

 

肘関節とその周囲は手をよく使うことによって負荷がかかりやすいことから、関節周囲の筋肉や腱、骨の炎症は主な原因となります。(内側・外側上顆炎:野球肘やテニス肘などと呼ばれます)

 

その症状は主に片側の肘の痛み、腫れ、肘が曲がらない等です。だいたいが決まった動きや物を持ったりする時の軽い痛みから始まって慢性化します。物を掴んだり持ったりすることができなくなることもあります。局所的な原因は日常生活の慢性的な負荷やスポーツなどの強い負荷や怪我などが主なもので、特に日常的な負荷による慢性的な症状は中高齢者の多くが悩む症状といえます。

 

成長期に多い肘の痛み(スポーツ障害)は、筋肉や骨の発育バランスの乱れ(部活動などの高強度の運動や成長ホルモンの分泌状態などによって影響を受けます)が主な原因といえますので、局所性と中枢性が共に関与します。局所的には肘の筋肉などの使いすぎによる炎症であり、中枢的には視床下部や脳下垂体といった脳内の内分泌中枢の乱れによる機能低下です。視床下部や脳下垂体はストレスや睡眠不足などにも大きく影響を受ける部位です。

 

中枢性の痛みの主な原因は椎間板ヘルニアや頚椎症などによって起こる首の神経の障害で、肘に局所性の痛みと同じような痛みが発生します。局所性の原因では片側の痛みで腫れを伴っていることがほとんどですが、中枢性の痛みは腫れなどがみられないことが多く、両側性に生じることもあります。

 

遠絡療法においては物理的な神経の圧迫がなくても炎症が起こっていれば症状が発生すると考えますので、画像上は椎間板ヘルニアや狭窄がなくても中枢性の原因による痛みであることは少なくありません。この場合の原因は首の神経の炎症であり、肘自体の障害はありませんので、原因不明とされたり通常の治療でよくならないことが多いです。この状態のまま症状が慢性化すると非常に治りにくくなってしまうため、原因の神経に対する早い治療が必要です。

 

遠絡療法では経絡を応用した治療によって神経とその周囲の循環を改善し、炎症を抑えて組織の修復を速めていきます。とても効果の高い治療法です。

 

症状の発症の仕方や性状から障害されている部位を特定します。

 

局所性の症状の場合は、痛みのある肘が原因なので、肘に対応した治療点(ツボのような点)を利用することによって肘の循環を高めます。これによって炎症を抑えるとともに修復に必要な物質を十分に供給することができます。遠絡療法を行うと怪我などの場合も早く治ります。炎症の原因がスポーツなどによる負荷や日常的な負荷であれば、炎症が抑まるまではできるだけの固定もしたほうが治癒が早いです。

 

中枢性の症状の場合は原因部位の鑑別が必要です。はっきりした原因のない肘の痛みの多くは首の神経が原因であることがわかっています。中枢性の痛みは症状のある部位と原因部位が異なるため外見からは判断できず、多くの場合は薬や注射、物理療法などの一般的な治療の効果は出にくいといえます。

 

遠絡療法では原因となっている神経に対応する治療点を利用して、中枢神経の炎症やダメージの修復を促進します。治療点の使い方(選び方と押し方)によって炎症を取り除いたり流れを再建したりすることができますので、さまざまな障害の程度に対応できます。さらに身体中をくまなく通っていると考えられている経絡を応用するので頭の中や脊椎の中という本当の中枢部の治療も行えることが最大の特長です。

 

肘の痛みは首の神経に対する遠絡療法で改善することが多く、1~数回の治療で十分なことも少なくありません。さらに脳内の視床下部や脳下垂体(自律神経やホルモン分泌の中枢)に対応する経絡の流れを高めることによって、細胞の機能が向上し、全身性に治癒力や回復力、活力を高め、バランスを整えていきます。

 

しかしながら痛みの症状が長期にわたり炎症が慢性化している場合は、肘にも炎症や骨や靭帯の変性が起こってしまっていることが少なくありません。この場合には改善に少し時間がかかります。MRIやCT、その他神経学的な検査で原因がわからない場合や、原因がわかっていても保存療法でなんとかしたいという希望をお持ちの場合は、早めに治療にかかることをおすすめいたします。