激痛を伴う疾患の多くは、神経がダメージを受けたことに加えて、脳や脊髄などの中枢神経系にも障害が生じた複合的な原因によって生じます。特に脳や脳幹、脊髄の血流や神経の循環が滞り、神経が炎症を起こして破壊されたり圧迫されることによって生じます。流れの滞りが長期間にわたると神経や筋肉などの変性が起こります。当院の治療は、ダメージを受けた神経と中枢神経系(脳や脊髄)とその周囲の循環を回復することによって神経の回復と症状の改善をしていきます。薬や他の治療で効果が芳しくない場合でも多くが改善できます。
帯状疱疹は帯状疱疹ウィルスが神経に沿って広がり、皮膚に発疹と激痛を生じる病気です。病院で適切に治療を受ければ3週間程度で治りますが、高齢の方や免疫力が低下している場合などに神経痛として残ることがあり、これを帯状疱疹後神経痛といいます。とても治りにくく強い痛みが続きます。多くは胸部(肋骨に沿って)発症しますが、顔や頭、腕、臀部、下肢、陰部などどこにでも現れます。
骨折や怪我、注射などの外的なダメージをきっかけとして、元の痛みよりも強い痛みがずっと残ってしまう病気です。特にきっかけとなる外傷がない場合もあります。四肢に現れることが多く触るだけでも激痛が走ります。初期は強い腫れを伴いますが、やがて血流障害から皮膚や爪、筋肉などが萎縮してしまいます。中枢神経系や自律神経などさまざまな要素が複合的に悪循環を作ってしまうために非常に治りにくい疾患と考えられています。
神経がダメージを受けることによって発症する痛みを総称して神経障害性疼痛といい、帯状疱疹後神経痛やCRPSも含まれます。強い痛みであることが多く、「電撃が走るような」「焼かれるような」「刺されるような」「ジンジンとした」などと表現されることがあります。一般的に治りにくい痛みですが、当院の治療はダメージを受けた神経を集中的に治療することと、全身の循環を改善して回復しやすい体内環境を作ることによって高い効果をあげています。
全身に強い痛みが現れる病気で、脳内の炎症が原因と推測されていますが、はっきりした原因はわかっていません。痛みの範囲や強さには個人差があり、全身の筋肉や腱、骨の痛みが中心となります。病院での診断基準は定められていますが、その基準に適合しない場合もほとんどが同様の原因と考えられます。一般的な認知度も低く、非常に治りにくい疾患です。
全身の筋肉や腱、骨との結合部に痛みが生じる病気です。筋膜の異常が原因と考えられていて、主に片側の首や肩、腰、手足の痛みやしびれが中心です。その痛みはとても強い場合が多く、日常生活に支障を生じることも少なくありません。
手術や注射の後に強い痛みが残ってしまうことがあります。手術や注射で神経を傷つけてしまうことも無いわけではありませんが、手術が成功しているのに痛みがみられることが少なくないことから、当院では主に中枢神経の問題が原因となっていると考えています。実際に脳や脊髄といった中枢神経の治療に加えて、患部の循環を高める治療を行うことによって、高い効果が得られています。
腫瘍が神経や骨に浸潤したり圧迫をすると非常に強い痛みが生じます。一般的には麻薬などを含めた鎮痛薬でコントロールをはかりますが、副作用もあることから生活の質は低下してしまうことが少なくありません。当院では、薬の効果を補完する目的で痛みを緩和するための治療を行っています。腫瘍自体を治療することはできませんが、腫瘍によって引き起こされるさまざまな症状や、免疫力などの体内環境を改善することによって、痛みの緩和や体調の維持に効果をあげています。
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その他の疾患 |
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発達障害 |
認知症 |
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めまい |
嚥下障害(飲み込みにくい) |
味覚障害 |
嗅覚異常 |
原因不明の症状、治らないと考えられている症状にお悩みの患者さまは、職場やコミュニティだけでなくご家族にも十分に理解されず、ひとりで苦しんでいることも少なくありません。
病院に行っても原因がわからなければ治療できないため、いろいろな病院や治療法を試して効果がなければ我慢するしかないのが現状だと思います。
遠絡療法はそのような症状に対しても改善を期待できる治療法の一つです。