脳や神経が異常な伝達などを起こすことによって、筋肉が異常な収縮をして、不随意運動(無意識な振戦、ふるえ、痙攣、こわばりなど)や異常姿勢(揺れてしまう、斜めになってしまう、ねじれるような動きなど)を起こします。
不随意運動は顔面・四肢・体幹筋など様々な部位に現れます。症状の発生部位から考えると、身体の局所に症状が現れる局所性ジストニアと広範囲に発症する全身性ジストニアに分けられます。
ジストニアは特定の動作を繰り返し行っている、特定の向精神薬を服用している、脳卒中の後遺症や震えなどを起こす内科的疾患を患っている等、原因が特定できる続発性ジストニアと、原因が特定できない本態性ジストニアに分けられます。
運動をスムーズに調節している脳(大脳基底核、中脳黒質など)が障害を受けたために、動きが異常になってしまいます。
ウィルス感染や血流障害などが主な原因と考えられます。炎症や変性によって、運動を調節する細胞が機能不全を起こします。
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障害を受けていると考えられる神経の循環を改善し、炎症を抑えて組織の修復を速めていきます。神経細胞が変性している場合は完全な回復は難しいですが、症状の進行を抑制し、神経伝達経路の再構築を促すことによって症状の緩和、改善をしていきます。
ベッドで横になり、リラックスした状態で治療します。
温めることによって循環を促進し、全身のこわばりを緩和します。
ソフトレーザーを用いて、脳幹や首に対応する治療点(ツボのような点)を治療します。
脳への血流が改善し、ダメージを受けた神経の回復を速め、異常な神経活動を抑制します。
専用の木製棒を用いて、脳に対応する治療点(ツボのような点)を治療します。
脳内の循環を改善して神経の修復を進めます。また、神経伝達物質(ドーパミンやノルアドレナリン、セロトニンなど)が整うことによって、神経活動が調節されていきます。
スーパーライザー(近赤外線治療器)を用いて、自律神経を整えます。
興奮しすぎている交感神経を抑制して、副交感神経とのバランスを整えていきます。
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脳や神経系統における機能・伝達異常によって筋肉が異常な収縮を繰り返して、不随意運動(無意識な振戦、ふるえ、痙攣、こわばりなど)や異常姿勢(揺れてしまう、斜めになってしまう、ねじれるような動きなど)を起こします。ジストニアは特定の動作を繰り返し行っている、特定の向精神薬を服用している、脳卒中の後遺症や震えなどを起こす内科的疾患を患っている等、原因が特定できる続発性ジストニアと、原因が特定できない本態性ジストニアに分けられます。
不随意運動は顔面・四肢・体幹筋など様々な部位に現れます。症状の発生部位から考えると、身体の局所に症状が現れる局所性ジストニアと広範囲に発症する全身性ジストニアに分けられます。また、同じ動作を繰り返すような仕事に就く方が発症する職業性ジストニア(ミュージシャンやアスリート、書家など)は、特定の動作を行うときだけに症状が現れます。
次のような症状の訴えが多くありますが、緊張する場面や人と対面するときや特定の動作をする際に症状が増強したり、安静時にも発症している場合もあります。日常生活への影響がとても大きい症状ですが、多くは生命に関わることがないことと確立した治療法がないことから精神的な問題などとして見られてしまうことが少なくありません。
・字を書くときに震え、こわばり、力が入らない、スムーズに動かない
・楽器を弾く時に手指が震える、こわばってしまう、勝手に動く
・足の筋肉が痙攣する、こわばる、力が抜ける、歩行困難
・顎や口、唇や舌が勝手に動く、口が開かない、物が飲み込みにい、ろれつが回らない、瞼が痙攣する
・頭や首が震える、斜めになってしまう
遠絡療法では、運動をスムーズに行うために動きをコントロールする脳の部位(大脳基底核、中脳黒質など)が障害されたことによって発生する症状と考えます。障害の原因はウィルスなどによる感染や血流の欠乏などが主であり、細胞の脱落や炎症によって当該部位とその周囲が血流・循環不全に陥り機能低下を起こしていると考えます。(この炎症は検査ではあらわれないものです) そこで経絡を応用した治療によって神経とその周囲の循環を改善し、炎症を抑えて組織の修復を速めていきます。神経細胞の変性がない場合は回復を目標とし、変性している場合は症状の進行を抑制し、神経伝達経路の再構築を促すことによって症状の緩和、改善をはかります。
ジストニアの主な原因中枢は、脳、基底核、黒質、線条体や脳幹(橋、延髄)と考えます。
疾患により細胞が変性・脱落している場合と血流の欠乏と循環状態の悪化により機能低下を起こしている場合があります。
そこで遠絡療法では、まず脳に血液を供給する血管(主に頚部の動脈)を拡張して血流を増やすことに加えて、脳および脳幹の細胞周囲の微小循環の活性化と脳から血液を運び出す血管(主に頚部の静脈)の働きを高めて、脳・脳幹の血流と循環状態の改善をはかります。さらに障害部位に対応した治療点を応用して、脳・脳幹の神経細胞に関係する流れの滞りを取り除き、炎症があればそれを抑えます。脳卒中や神経変性疾患、遺伝性による神経細胞の脱落や変性の場合はこれを完全に回復することはできませんが、治療を行うことで症状の進行を抑えることや、場合によっては改善に向かうことも少なくありません。この場合は状態維持のために定期的な継続治療が必要です。
変性疾患がない場合は、基底核や中脳黒質、線条体、脳幹の炎症や循環不全によって神経伝達異常が起こっています。この場合は炎症を抑えるために少し時間がかかりますが、回復する可能性は高いと考えます。程度にもよりますが数回の治療で改善を実感できることも多いです。
日常生活の疲労やストレスは交感神経を興奮させて脳への血流を減らすことから、回復を速めるためには交感神経が興奮し続ける時間を少なくすることが大事で、これには趣味や好きなことをするなど心身がリラックスして副交感神経が高まることや適度な運動や規則正しい生活が効果的です。
遠絡療法では原因となっている脳、基底核、中脳黒質、線条体、脳幹、頸椎の神経に対応する治療点を利用して、神経細胞の循環不全や炎症の除去、ダメージの修復を促進しますので、日常生活を気をつけることと合わせることで、効果的に症状を改善させることができます。
神経難病は対症療法以外には治療法が確立できていないことが多く、進行性の疾患の場合は進行を遅らせることができても徐々に悪化する可能性が高いのが現状です。いろいろな治療法がそれぞれ改善例をもっていますが、どれが正解とは言えないと思います。遠絡療法は他の治療の効果を邪魔するような機序はありませんので、それぞれ合いそうな治療法と併用することで相乗効果を期待できます。QOLをできるだけ維持できるような治療法として役立てるよう探求を続けます。