頭痛


日常的に頭痛を経験することがあるという人はとても多く、一般的な症状ながら中等度以上では生活にも影響を及ぼすような見過ごせない症状といえます。世の中にも神経内科や脳外科による頭痛専門外来も増えてきているので脳腫瘍や脳血管障害などの重大な疾患は発見されやすくなっており、その点は安心できるようになりましたが、そのような原因がない頭痛は増加傾向にあることも事実です。西洋医学的な頭痛の分類や特徴は病院やクリニック、頭痛.comなどのようなサイトを参照ください。

 

遠絡療法では、原因のはっきりしないような頭痛を主に「片頭痛」、「群発性頭痛」、「筋緊張性頭痛」、「頸性頭痛」に分けて考えます。

 

片頭痛は発作的な激痛を繰り返す頭痛で、おもに片側性でガンガン、ズキズキするような強い痛みが発作的に数分から数時間続きます。

群発性頭痛も同様に発作的な激痛ですが、片頭痛よりも期間が長期に及び数ヶ月単位で発作を繰り返します。眼の奥をえぐられるような痛みとかハンマーでガンガン殴られるような強烈な痛みを訴えることが少なくありません。

片頭痛も群発性頭痛も発作時の痛みが非常に強いため、日常的な動作も行えなくなることが多く、発作への不安から精神的に追い詰められてしまいます。片頭痛と群発性頭痛の原因は、遠絡療法では第一頚椎レベルの脊髄の炎症にあると考えます。この部位が炎症を起こすことにより頭蓋内の動脈が不定期に攣縮を起こし、これが発作的な頭痛を引き起こします。

 

筋緊張性頭痛は頸や肩の重いコリを持つ方が起こしやすい頭痛ですが、肩こりが原因の単純な頭痛ではありません。筋緊張性頭痛を起こすような頸肩のコリの原因は延髄の炎症にあると考えます。延髄に神経核を持つ副神経という神経が炎症を起こすことにより、両側性に重度の頸肩のコリが生じます。これが慢性化して重症化すると両側性の締め付けられるような頭痛が現れます。

症状は時間的に変動しますが発作的なものではなく、常に重さや痛みが続き、体調や疲れによって症状もとても重くなったりします。吐気や疲労感、集中力の低下が常に起こりうるため、日常生活の質が低下します。また、肩こりを緩和するために頭痛薬や鎮痛剤などを常用し続けることによって慢性化した筋緊張性頭痛は薬物乱用性頭痛と呼ばれており、原因の炎症が慢性化していることから難治性となっている場合が少なくありません。

 

頚性頭痛は寝違えなどの頸の障害を原因とした頭痛で、多くは片側性に鋭い痛みが発生します。頚椎レベルの神経や筋肉の炎症が原因となりますので、頸の症状が改善すれば頭痛も治っていきます。多くの場合は一時的な頭痛にとどまります。

 

脳腫瘍や脳出血、動脈瘤などが原因の場合は専門科を受診しなければなりませんが、それ以外の原因については遠絡療法では障害されている部位の神経に関連する流れが滞ることによって神経が炎症を起こしている、または神経細胞が障害されていると考えます。(この炎症は検査ではあらわれないものです)これに対して経絡を応用した治療によって神経とその周囲の循環を改善し、炎症を抑えて組織の修復を速めていきます。

遠絡療法による治療法

 

発作性の激しい頭痛を繰り返す片頭痛や群発性頭痛の原因は第一頚椎レベルの脊髄の炎症と考えられますので、遠絡療法では、経絡を独自に応用した方法で第一頚椎に対応した治療点に消炎効果のあるレーザーを照射します。これによって脊髄の炎症が治まると発作の痛みも治まっていきます。

さらに脳幹部と脊髄に血液を供給する血管(主に頚部の動脈)を拡張して血流を増やすことに加えて、細胞周囲の微小循環の活性化と血液を運び出す血管(主に頚部の静脈)の働きを高めて、脳幹と脊髄の血流と循環状態の改善をはかります。

 

症状の既往歴が長ければ治療にも時間がかかることがありますが、多くの場合は1~数ヶ月で改善しています。だいたいは発作の回数と痛みの強度が減少していきますが、数回でほとんど症状がなくなってしまうことも少なくありません。

 

筋緊張性頭痛の治療は少し根気が必要となることが多いです。頚髄より上にある延髄の炎症が原因となりますが、これを抑えるのに時間がかかるためです。治療法は片頭痛や群発性頭痛の場合と同じですが、さらに重点的な治療が必要です。多くの場合は10年単位で重い頸肩のコリが慢性化していますので、数ヶ月単位での回復が通常です。少しずつコリが和らいでいくにともない、締め付けられるような頭痛も緩和していきます。

 

頚性頭痛は原因となる頚椎神経や筋肉に対応した治療点を用いて、滞っている流れを回復することで改善します。数回の治療で改善することがほとんどですが、元の原因(頸の障害)がさらに中枢の原因によるものであれば片頭痛、群発性頭痛、筋緊張性頭痛と同じような治療が必要です。

 

日常生活の疲労やストレスは交感神経を興奮させて脳への血流を減らすことから、回復を速めるためには交感神経が興奮し続ける時間を少なくすることが大事で、これには趣味や好きなことをするなど心身がリラックスして副交感神経が高まることや適度な運動や規則正しい生活が効果的です。遠絡療法では、中枢となる脳幹(橋や延髄)、間脳の血流や循環を高めることにくわえて、原因となっている脊髄や脊椎神経に対応する治療点を利用してダメージの修復を促進しますので、日常生活を気をつけることと合わせることで、症状改善の速度が速まります。

 

頑固な頭痛は一般的に難治性である場合が少なくありませんが遠絡療法では多くの改善例があります。症状の重症度や発作のトリガーは個々に異なりますので一人一人の症状や状態に合わせた治療を致します。