三叉神経痛・顔の痛み


顔の痛みにはさまざまなものがあります。その中でも三叉神経痛の特徴は「激しい発作性の片側の顔面痛」です。障害を受けている三叉神経の支配領域に、触れると激痛発作が起こります。歯の痛みとして始まる事もあり、歯科で治療をしても良くならない場合は三叉神経痛の可能性もあります。

痛みは特に理由なく起こることもありますが、多くは、顔・唇・舌の特定の場所に触れたときや、歯磨きまたはものをかむなどの動作がきっかけとなって起こります。ナイフや火箸で刺すような感覚と訴えられるような耐えがたい痛みが、稲妻のように短く発作的に繰り返されます。顔の片側のどこにでも起こりえますが、最も多いのは鼻の横の頬とあごです。

 

多くの場合は、痛みは数秒間ですが、数分間続くこともあります。1日に頻回に発作が起こり、生活に支障をきたすこともあります。一般的にこの病気は自然に治まりますが、しばしば再発します。

三叉神経痛は痛みが特徴的なため、比較的容易に診断がつきます。しかし、他の病態(あご、歯、副鼻腔の病気や三叉神経障害[腫瘍、脳卒中、動脈瘤、または多発性硬化症によって三叉神経が圧迫されて起こることが多い病気])との鑑別が必要です。三叉神経障害では顔面の各部で感覚の消失と筋力低下が起こりますが、三叉神経痛ではそのような症状は起こらないという点で、三叉神経障害と三叉神経痛を鑑別できます。

 

遠絡療法においては、通常の三叉神経痛のほかに、三叉神経の複数の領域に発症するような痛みについては第1頚椎レベルの脊髄の障害による症状、痛みの質が引き攣れるような鈍痛の場合は顔面神経の障害であると考えています。

 

通常の三叉神経痛は、多くの場合、手術や薬で改善します。これらの治療が効かない場合には、上述のような別の原因である場合も考えられます。

遠絡療法による治療法

 

症状の発症の仕方や性状から障害されている部位を特定します。

 

遠絡療法では、体中をくまなく巡っている経絡を応用した治療を行います。

この経絡は頭の中や脊髄も対応しているため、手術や注射を用いることなく、脳や脳幹の治療を行うことができます。

 

三叉神経の障害がある場合には、脳幹から傷害されている三叉神経の枝までをカバーして治療します。痛みの原因が三叉神経以外にある場合は、それぞれの原因をカバーします。

 

脳卒中後遺症による痛みや神経疾患(多発性硬化症による三叉神経障害)などでも、原因部位にアプローチできるため、ある程度の症状緩和を期待することができます。

 

障害部位の重症度にもよりますが、早い場合は1~数回の治療でかなりの改善がみられます。難治性の場合は、通常は3ヶ月から半年程度の治療が必要となりますが、治療による副作用がないため、安心して受けていただくことができます。

顔の痛みに対する遠絡療法の治療手技

ソフトレーザー(熱などの刺激は全くありません)で、脳幹および頚髄の治療を行います。神経の炎症を抑えて、ダメージの修復を促していきます。

痛みの部位が治療点と重なる場合は、顔の治療点へのレーザー照射は行いませんが、ほとんどの場合は問題なく治療を行えます。

第一頚髄が原因の場合は、この治療で変化がみられます。

 

木製の専用棒で、手掌部の治療点を押圧刺激します。主に間脳、三叉神経の枝(末梢)に対応した治療点となります。

神経の炎症を抑えて、ダメージの修復を促していくとともに、間脳の治療によって自律神経の調整や痛みの抑制系統の活性化をはかります。

脳卒中など大脳の障害がある場合は、手指の治療点もくわえます。