難治性症状の治療方針


難治性痛みの多くは中枢神経、末梢神経、自律神経などの神経系と血管や筋肉などの組織、脳の記憶や心理的ストレスなど、多系統の問題が複雑に絡み合って起こっていると考えられます。 

はじめはちょっとした痛みでもそれが長期間持続してしまうことによって、慢性的な神経の炎症となってしまったり、自律神経や免疫系、内分泌などにも影響が拡大していくことによって、とても治りにくい症状となってしまいます。

 

世の中に存在する各種治療法は、それぞれアプローチするのが得意な部分が決まっており、得意な部分の治療が中心となります。それぞれの治療効果は高いと思いますが、問題がさまざまな部分に関わっているような症状の場合には、それぞれがカバーできる分野が限られるため、なかなか治らないということになります。

  

当院ではさまざまな系統にアプローチすることのできる遠絡療法を施術のベースとして、まずは経絡、神経、循環、代謝、免疫、(内臓、筋骨格)の改善を図ります。

さらに遠赤外線(オーラストーン)による温熱・保温を遠絡療法と同時に行うことによって、中枢神経系と全身それぞれの循環を改善し、回復の促進、治癒力・免疫力亢進等の効果の相乗をさせています。深いリラックス効果と自律神経の安定によって心の領域もカバーすることができます。

 

遠絡療法と温熱療法の組み合わせは、特に脳内の炎症や神経の広範囲の炎症による症状(線維筋痛症、筋痛性脳脊髄炎、CRPS、帯状疱疹後神経痛など)に対して、効率的な治療効果が得られています。

 

さらに症状によっては近赤外線器機(スーパーライザー)による交感神経の抑制や局所の温熱治療、簡易な運動療法等を組み合わせます。中枢の原因と実際に症状の現れている局所をそれぞれ適した治療法によってケアすることで全身状態の改善と回復の促進をはかります。

脳内の神経炎症が関与する難治性疾患への応用

 

◆線維筋痛症や筋痛性脳脊髄炎など全身の強い痛みや重度の疲労、睡眠障害、認知機能低下、その他多彩な症状を呈する疾患群

◆CRPSや手術後疼痛症候群、帯状疱疹後神経痛など末梢神経障害だけでは説明のできない慢性疼痛疾患群

◆パーキンソン病、パーキンソン症候群、舞踏病、ジスキネジア、ジストニアなど不随意運動を呈する疾患群

◆ALS、多系統萎縮症、視神経脊髄炎、多発性硬化症など進行性の神経変性疾患

◆関節リウマチ、SLE、シェーグレン症候群、皮膚筋炎など自己免疫疾患

 

現在も特効薬や明確な治療法が見つかっていない難病や難症状の多くは、脳内などの中枢神経系の神経炎症も関与していると考えられてきています。当治療室では大学病院や専門病院などで診断と治療を受けている方(検査をしても原因がみつかっていない方)に対して、少しでも症状の緩和や改善をはかるために遠絡療法と温熱療法を組み合わせた応用治療を行っています。

 

具体的には遠赤外線(オーラストーン)による弱温熱によって全身を柔らかく保温して全身循環を高めながら、遠絡療法で脳内のライフフローを改善します。脳内と全身の循環を効果的に高めることで相乗効果が期待できます。特に線維筋痛症や筋痛性脳脊髄炎、CRPS、帯状疱疹後神経痛などの痛みや倦怠感が中心となる疾患は、症状の程度や状態などによって差がありますが、症状の緩和や発作頻度の軽減が期待できます。神経変性疾患や膠原病などについては進行の抑制や症状の緩和を目的として行っています。現代でも治らない病気として考えられている疾患群についても、一般の標準治療を受けつつ、患者様の希望によって当院での施術を併用して行うことで、実際にわずかずつながらも改善していくことも少なくありません。