実際の治療症例  難聴・嚥下障害の症例


  1. 突発性難聴 60代男性
  2. 難聴・耳鳴り 60代女性
  3. 飲み込みにくい 歩行不安定 60代男性

ケース1 突発性難聴 60台男性

症状  急にめまいと難聴、耳鳴りを発症し病院でステロイドの点滴と内服薬にて治療を受けた。めまいはすぐに改善したが1ヶ月後に聴力低下と耳鳴りは7割くらい残存している状態だった。
経過

遠方に住む親戚だったので、最初の1回は遠絡療法によって脳幹部と頸の血流増加と循環改善をはかる施術を行い、以降は自宅で遠絡療法の簡単なセルフケアを続けてもらった。脳幹と内耳の血流を増やす効果がある手の指の治療点を1回約2分、毎日2~3回の頻度で決まった順番で押してもらうようにしたところ、少しずつ耳鳴りが収まり、1ヶ月程度でほぼ突発性難聴発症前の状態に回復した。

感想

人と話す仕事をしているので耳が聞こえにくくなるのはとても困ることだった。教えてもらった手の指のポイントを毎日何度も箸やボールペンの後ろ側などで押すようにして、さらに首や後頭部をできるだけ温めたり、首・肩まわりの筋肉をやわらかくしておくようにしていると、少しずつ耳鳴りが気にならなくなっていき、聞こえ方も元に戻っていくのが感じられた。親戚が遠絡療法をやっていて良かった。

ケース2 難聴・耳鳴り 60台女性

症状  50代のころから耳鳴りを感じるようになったが、治療で改善せず、回復も難しいといわれてそのまま続いている。耳鳴りもあるため左耳は話を聞きづらい。耳鳴りはブーンというような低い音とヘリコプターのような音がいつもなっている。他に肩は痛みであげられず、膝は変形性関節症で歩くと痛い。
経過

脳および脳幹部の血流と循環を増やして神経細胞の機能回復をはかる目的で施術を開始。肩と膝も対応する脊髄に対して施術。週1~2回の治療で3ヶ月くらいしたところ、耳鳴りは気にならない時間が増えてきて、話し声も少しずつ聞こえるようになってきた。肩はひねりを加えなければ痛みなく持ち上がるようになった。膝は変形があるため、無理をして歩いたり運動したりした後には痛みがでるが、安静時や就寝時の我慢できないような痛みはなくなった。

感想

もともといろいろなことを気にしない性格なので、なんとかごまかしながら生活していたが、耳鳴りが気にならなくなってくると気分も落ち着いてきた。肩も膝も無理をすると痛みが出ることがわかったので、自分のペースで無理せずに生活していくことにしたい。

 

ケース3 飲み込みにくい 歩行不安定 60台男性

症状  数年前より食事のときに食べ物を飲み込むのが難しいことがあった。徐々に頻度が多くなり、現在は固形物を飲みこむことが大変である。気づかないうちに両脚の力が弱くなったような感じで、立ち上がるときに苦労したり歩いていてふらついたりすることがある。
経過

病院の検査では異常はないということだったが、家族に薦められて遠絡療法を試しに来られた。脳幹、延髄という中枢に問題があると考えて、その部位の血流や循環を改善する目的で、脳幹部と頚髄に対応するラインに対して炎症を抑えて循環を高める施術を行った。初回治療後には足の力が入るような感じとなり、以降1~2週に1回の施術を続けることで飲み込みにくさも少しずつ改善し、歩行が安定するようになった。治療していた方が調子がいいということで、定期的に治療を継続している。

感想

普段から歩く必要がない生活をしているので足の筋力低下はあまり気になっていなかったが、ものが飲み込みにくいことはいつも気になっていた。普段の食事の時にはあまり気にならないようになってきたので嬉しい。軽い運動をするようにして体全体の循環もいい状態になるようにしたい。